無料の出会い系サイトに期待していたわけではなかったけど……

最初は全然期待してなかった。
私は一応女だし、出会い系サイトって怖いサイトなんじゃないかって、誰に聞いたわけでもなく漠然とした抵抗があった。
いや、別に漠然としていたわけじゃない。
実際、出会い系サイトがらみのトラブルはたくさん起きてる。

表立ってニュースに出ることが少ないだけで、金銭トラブルからもっと深刻な命にかかわるようなトラブルまで、いろいろ。
どうして出会い系サイトがらみのトラブルが表に出てこないのか。
それは、被害者自身が余り事件を大げさに言うことを望んでいないから。
だって、出会い系サイトを利用したあげくにレイプされましたなんて、恥ずかしくて死にそうなこと言えるわけないじゃないですか。
ただでさえ、出会い系サイトを利用したってだけで、「いやらしい女」とか「淫乱」とか言うレッテルをはりつけられるのがオチなのに、そのうえでまさかレイプされたなんて。
でも、そういうトラブルはしょっちゅう起こっているんです、女としては悲しい限りですが。

実際、凌辱されたショックから立ち直れずに自傷行為に走ったり、あるいはそれが行き過ぎて自殺してしまう女性もいます。
そういう出来事は、必ずしもドラマの中だけで起こっているわけではないのです。
でもそれは、出会い系サイトの選ぶ方を間違えた被害者たちにも、相応の責任はあります。
どんな世界に身を置くとしても、自分の身は自分で守るという覚悟をしっかりと持たなければなりません。
その覚悟が持てないのなら、初めから出会い系サイトなんてものを使うわけではないのです。
小泉政権の時代にやたらと流行った言葉で「自己責任」というものがありましたね。
まさしくあれですよ。
厳しいようですが、大人たちの手で守ってもらえるのは、せいぜい小学生から高校生の間くらいまで。
それ以降の出来事については、良くも悪くも、他人のせいにすることなどできないのです。

冒頭で私は、出会い系サイトというものに全然期待していなかった。
というふうに書きましたね。
それはその通りで、全く期待していませんでした。
出会い系サイトというものが、まっとうな男女の出会いをもたらす場というような意識よりも、やっぱりトラブルの温床になっている場所であるという意識が強かったからです。
良い出会いを実現しましたという利用者たちの体験談を目にしても、無意識のうちに、
「ああ、これはサクラが書いたんだろうな。企業の策略だろうな」というふうな考えが頭に浮かぶのです。
私自身、出会い系サイトというものにあまりよい思い出がないので、有料のサイトから無料のサイトまでいろいろと渡り歩いた結果、一時期完全に利用を止めていた時期がありました。

でも、出会い系サイトってやっぱり便利なんですよね。
携帯電話さえ持っていれば、いつでもどこでも、出会いを求めている人同士でつながりあえるのです。
この便利さは一度手に入れるとなかなか手放せない。
これはあくまで私の体験なので、全ての人たちに同じように当てはまるかどうかは分かりません。
ただ、出会い系サイトという者にさんざん苦労してきた者同士は、その二が良体験談を共有することで色々な人と仲良くなれるのかな、という気がします。
出会い系サイトあるある、というわけではないですが、昔、出会い系サイトを使って大変な目にあってさー、とか言うと、けっこう食いついてくれる男の人がいます。
私はそういう経緯を経て、現在のメル友と知り合いました。
年齢は私と同じで大学生。
関係は、今のところ良好です。